黒糖 

黒砂糖は当地では単に「サタ」、黒糖の固まりを「サタンガブ」とよんでいます。
 昔はよく薬用としても使われていました。

製造方法(右上の絵をクリックしてください)

 収穫時期に、刈り取ったサトウキビを圧搾機で搾りとり、
その汁を平たい鍋に移し、加熱しながら石灰を入れ中和します。 
煮つめて、頃合を見てかき混ぜると黒糖が出来ます。


  成分 (可食部100g当り)    

  
kcal
g
g
g
mg
mg
mg
mg
mg
mg
mg
g
食品名
エネルギー
水分
たんぱく質

糖質

カルシウム

リン

ナトリウム

カリウム
ビタミンB1
ビタミンB2

灰分

黒砂糖

352

5.0

1.7

89.7

240

31

4.7

27

1100

0.05

0.07

3.6

生ザラメ

383

0.6

0.2

98.7

50

3

1.8

4

130

0.01

0.03

0.5

はちみつ

294

20.0

0.2

79.7

2

4

0.8

7

13

0.01

0.01

0.1

上白

384

0.5

0

99.2

1

0

0.1

2

3

0

0

0

 食品成分表より抜粋 
(成分は「年度・気候・畑」等によってかなり変わります。 目安として見て下さい。)


用途

黒糖酒 黒糖酢  菓子類の加工原料 そのままでおやつに 


良品のめやす 

優良な黒糖は製造直後はやや黄緑を帯びた褐色をしており結晶は固く、
緻密で苦く無いものが良いといわれます。


黒糖の歴史

黒糖自体はかなり早くから(奈良・平安時代あたり)中国より入ってきておりましたが、
国内で生産され始めたのはのはかなり遅く、慶長年間に奄美大島 大和村の住人
直川智(すなおかわち)が中国へ漂流して帰って際に重箱の下に隠して持って帰った「サトウキビ」が
その始まりと言う説が有りますが、琉球(現在の沖縄)では1340年頃には黒糖が有った
という記録が残されています。