2001年分航海予定表(2000年分は下にあります)

沖縄→鹿児島   踏破実績
 日付   行程               距離  距離の累計     キャンプ地
8月 4日  口之島      − 栗生(屋久島)  60k 750k    栗生 
   6日  栗生(屋久島)  − 安房(屋久島)  30k  780k    安房(屋久島)
   8日  安房(屋久島) − 宮乃浦(屋久島) 20k  800k   宮乃浦(屋久島)
   9日   宮乃浦(屋久島 − 永田(屋久島)  20k 820k   永田(屋久島) 
  12日  永田(屋久島) − 本村(口永良部)28k  848k   本村(口永良部) 
  25日  永田(屋久島) − 本村(口永良部) 45k 893k   硫黄島 
9月 16日  硫黄島      −   竹島     15k 908k   竹島 
  17日  竹島      −   伊座敷    42k 950k   伊座敷 
  18日  伊座敷     −  まさかり海岸  43k 993k   まさかり海岸 
  19日  まさかり海岸  − 磯海水浴場    30k 1023k   磯海水浴場(ゴール)



2000年分航海予定表

鹿児島出発             2000年6月6日

沖縄・那覇パドリングスタート    2000年 6月17日

一人乗りシーカヤックにキャンプ用具一式を積み込み
        1日40〜60kmを漕ぎ進む。                 沖縄→与論→沖永良部→徳之島→奄美大島→トカラ列島→屋久島
→三島→佐多→鹿児島 (900km単独航海)

鹿児島市磯 ゴール        2000年8月中旬〜下旬

経過と計画の詳しい内容は下記をご覧下さい。

沖縄→鹿児島   踏破実績
 日付   行程          距離    距離の累計    キャンプ地
6月 17日  宜野湾−万座           36k             
  17日  万座−瀬良垣島           2k   38k     瀬良垣ビーチ
  18日 瀬良垣−今帰仁           40k   78k   (仲宗根・海楽園)
  19日 今帰仁−奥間            22k   100k   奥間ビーチ
  20日 奥間−宜名真            20k   120k   宜名真漁港
  21日   休養
  22日   休養
  23日 宜名真−与論島            32k   152k   与論島
  24日   休養
  25日 与論−沖永良部・知名        40k  192k    沖永良部島
  28日 知名-和泊・笠石海岸         16k   208k    和泊・笠石海岸
  29日 和泊・笠石海岸-徳之島・鹿浦      40k   248k    徳之島・鹿浦
  30日 徳之島・鹿浦-徳之島・平土野      15k   263k    徳之島・平土野
7月 01日 徳之島・平土野
   2日  徳之島・平土野
   3日  徳之島・平土野
   4日  天候待ちのため・徳之島・平土野
   5日  天候待ちのため・徳之島・平土野
   7日  天候待ちのため・徳之島・平土野
   8日 徳之島・平土野-瀬戸内町・与路    45k   308k    瀬戸内町・与路
   9-11日 瀬戸内町・与路-瀬戸内町・諸鈍   15k   323k    瀬戸内町・諸鈍 
  13日 瀬戸内町・諸鈍-与路         24k   347k    瀬戸内町・与路
  14日 瀬戸内町・与路-江仁屋離       20k   367k    瀬戸内町・江仁屋離
  15日 瀬戸内町・江仁屋離近海       15k   382k   瀬戸内町・江仁屋離近海
  16日 瀬戸内町・江仁屋離- 嘉鉄       20k   402k     瀬戸内町・嘉鉄
  17日 瀬戸内町-嘉鉄 -住用         5k   407k    瀬戸内町・嘉鉄
  23日 瀬戸内町-嘉鉄-宇検村・屋鈍      35k   442k    瀬戸内町・嘉鉄
  23日- 8月9日 台風の為休止
8月 18日  宇検村・屋鈍 -十島村・横当島   70k   512k   十島村・横当島
  19日  十島村・横当島-十島村・宝島    50k   562k    十島村・宝島
  25日  十島村・宝島-十島村・小宝島    14k   576k    十島村・小宝島
  26日  十島村・小宝島-十島村・悪石島   38k   614k    十島村・悪石島
9月 02日  十島村・悪石島-十島村・諏訪之瀬島 23k   637k    十島村・諏訪之瀬島
9月 05日  十島村・諏訪之瀬島-十島村・中之島 33k   670k    十島村・中之島 
9月 18日  十島村・中之島-十島村・口之島   20k   690k     十島村・口之島 
 今年は口之島にて航海を中止いたします、再開は2001年の夏場を予定しています。

主旨と計画表

The BLACK CURRENT2000
Okinawa to Kagoshima Sea Kayaking Journey
Paddler NAOMI NOMOTO 

沖縄→鹿児島・単独シーカヤック遠征
計画書
2000年6月〜8月
企画 かごしまカヤックス

はじめに
冬、坊津の海をシーカヤックで漕いだとき、
水温の温かさと、珊瑚や熱帯の魚の多さにおどろいた。
もちろん黒潮の事は知っていたが
海水の温かさがもたらす恵みや、
黒潮が運ぶ文化については、
余り知らないことに気づいた。

すぐれた外洋航海術を持つポリネシアの民のルーツは、
ハヤト(鹿児島の古くからの民族)や
アイヌ民族につながる縄文人ではないかと言われている。
鹿児島弁で魚を「いお」と発音するが、
ポリネシア海域でも「イオ」と発音する。
その他でもたくさん発音や意味も同じ言葉が残っており、
食文化でも生で魚を食べる風習、
そして塩辛や虫を食用にするなど数々の共通点がある。

また、3000年から5000年ほど昔、
南太平洋を航海していたと言われる「ラピュタ人」は
縄文人とオーストラリアのアボリジニの混血した民俗で、
ポリネシアで見つかった縄文土器に似た土器も
彼らの偉大なる航海術によりもたらされたとの説もある。

鹿児島でも暮らしていた元民俗の縄文人やハヤト。
彼らも黒潮に乗り、風をつかまえ、琉球弧を経て
フィリピンからニューギニア、果ては南米やハワイまで
その航海は続いたのであろう。
我が祖先の歩んできた道を、
彼らと同じように黒潮に乗って、一人の力で航海を行い、
先人の知恵や残っている風習、文化を体感する

目的
◎沖縄県那覇市より、単独のシーカヤックで、
 鹿児島県鹿児島市磯海水浴場まで島伝いに漕ぐ。
◎鹿児島県の南西諸島の島々に立ち寄りながら北上する。
◎各島々の自然や文化に触れ、人々と交流する。
◎奄美大島では‘くり船‘(サバニ)を作っている人を訪ねる。
◎南日本放送(MBC)との取材や、
 モバイルと携帯電話を使い、ホームページの更新も行う。

名称 ブラックカレント2000

コース
沖縄県・那覇市より与論・沖永良部・徳之島・奄美大島
・トカラ列島・屋久島・三島村
・佐多・鹿児島市まで約900km

方法
1人乗りシーカヤックにキャンプ用具一式を積み込み、
一日40〜60kmを漕ぎ進む。
島から島への航行時には、
船舶にて伴走してもらう間もある。
区間により同行するカヤッカーもある。

航海者
野元尚巳 1958年2月26日 鹿児島市生まれ

高校生の時スポーツサイクルと出会い、
サイクリングで日本各地を旅をする。
19歳より自転車レースを始め、
国体、九州地域、全日本等に出場する。
トライアスロンにも50回以上出場、
第一回徳之島大会では優勝する。

1980年 オーストラリア自転車旅行。
1991年 台湾山岳部自転車旅行を行う。
1998年 経営していた(有)向江青果を退職、フリーとなる。
1998年 アラスカ、ベーリング海シーカヤック遠征。
      全日本MTBシリーズ戦転戦
      アルゼンチン.南米最高峰アコンカグア登山
     (5.400mで断念)
1999年 アラスカ州ジュノーより
      カナダ.バンクーバーまでのシーカヤック遠征
     “BAID ARKA1999”を成功する。

現在シーカヤックガイド&企画の
”かごしまカヤックス”主催

後援
南日本放送(MBC)・南日本新聞社・
南海日日新聞社・大島新聞社・琉球新聞社・
那覇市観光課・北谷町役場・与論町観光協会
知名町役場・和泊町役場・伊仙町役場・瀬戸内町役場
名瀬市役所・喜界町役場・三島村役場・上屋久町役場
奄美群島水産振興協議会・鹿児島県観光連盟・
鹿児島情報「じゃっど」http://www.jaddo.co.jp
鹿児島県カヌー協会・鹿児島市カヌー協会

協賛
ウォーターフィールドカヤックス・
(株)スノーピーク・(株)山形屋・
セイカ食品株式会社・大塚製薬株式会社

協力
きょら・アウトドアステーション・鹿児島自然観察会・
くすの木自然館・瀬戸内シーカヤッククラブ
ID外語学院・フューチャーマジック・川薩カヌークラブ

日程

   区間         距離   日時
那覇市〜宜野湾市    13km 6月15日
宜野湾市〜万座     35km   16日
万座〜瀬底島      31km   17日
瀬底島〜辺戸岬     17km   18日
辺戸岬〜与論島     35km   20日
与論島〜沖永良部    39km   24日
知名〜和泊       10km   25日
和泊〜徳之島      50km   28日
伊仙〜山        24km   30日
山〜請島(奄美)    40km 7月 3日
請島〜奄美大島     18km    4日
ヤドリ浜〜今里     46km   15日
今里〜名瀬市      24km   16日
名瀬市〜横当島     60km   18日
横当島〜宝島      45km   19日
宝島〜小宝島      13km   22日
小宝島〜悪石島     38km   25日
悪石島〜諏訪之瀬島   20km   28日
諏訪之瀬〜中之島    26km   31日
中之島〜口之島     20km 8月 3日
口之島〜屋久島     60km    6日------2001年に繰越
栗生〜永田       20km   14日
永田〜口永良部     26km   17日
口永良部〜硫黄島    42km   20日
硫黄島〜竹島      15km   23日
竹島〜伊座敷      45km   25日
伊座敷〜鹿屋海水浴場  36km   26日
鹿屋海水浴場〜磯海水浴場33km   27日

合計(約)      912km   74日間

概要
沖縄県那覇市より鹿児島県鹿児島市まで、
直線距離で約650km。
その間に奄美大島をはじめとして数十の島が点在する。
その海は流氷を除いて珊瑚礁の海・断崖や砂浜の海岸・
そして錦江湾などの内湾など、
およそ日本のほとんどの海岸模様が存在する。

年により変化するが、
奄美大島からトカラ列島にかけて、黒潮が横切つており、
その流れは時として5ノットを越えるスピードである。
水温は30℃近くにもなり、海洋生物を初め、
南方よりの文化、数々の漂着物など、
さまざまな恩恵を届けてくれる。

例年、梅雨明けとともに季節風が収まり、
しばらく天候も安定する。
その梅雨明けを追いかけるように沖縄を出発し、
島々に立ち寄りながらゴール地点の鹿児島市を目指す。
台風も発生すると思われるが、
海や風の状態を確かめながら航行する。

参考書籍
奄美もっと知りたい     神谷 裕司   南方新社
トカラ 海と人と              南日本新聞社
古代日本の航海術      茂在 寅男   小学館ライブラリー
日本人の冒険と探検     長澤 和俊   白水社
われら黒潮民族               南日本新聞社
環太平洋インナーネット紀行 星川 淳    NTT出版
エコロジーって何だろう   星川 淳    ダイヤモンド社
吐火羅国          稲垣 尚友   八重岳書房
シマダス                 (財)日本離島センター
吐か喇           横尾 央    山と渓谷社
聖なる島 奄美       西田テル子   星企画
海を越えた縄文人      テレビ東京   祥伝社
吐か喇へ          清水 哲男   渕上印刷社
ガイアの時代        J・ラブロック 工作舎
隼人のはなし        武田 新    じゃらんじゃらん出版
星の航海師         星川 淳    幻冬舎


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